私たちはあふれんばかりのモノや情報に囲まれ、それらの中から自分の好みのものを選ぶということに慣れてしまっています。一方で、興味のないもの、知らないもの、想定外のものに対しては驚くほど無関心で脆弱です。しかし、実はそれらこそが私たちの世界を広げてくれるのです。世界の理不尽さに振り回されて感じる痛みは、自身の器が削られ、えぐり取られ、深さと広さを増している証拠でもあります。
どうか大学での学びが、皆さんにとって好きなこと、興味のあることを深める場であると共に、思いもかけない人やものとの出会いの場になりますように。