文学部は、人文?社会に関する諸分野の教育を通じて、広く、深い知識と鋭敏な感性とを自らのものとし、地域社会のみならずより広範な社会環境において多角的な視野のもとで多様な課題に主体的に取り組み、社会に貢献できる人材を育てることを目的とします。
文学部では、すべての学科が卒業研究(論文)を必修としています。論文を書く力とはどのようなものでしょうか? それは要するに、自分の関心と疑問に基づいて設定した課題を解決するために、書物やWeb、あるいはフィールドワークなど、様々な媒体や経験を通して、情報を広く集めてその中から有用な情報を読み取り、それを分析、検証し、その過程と結論を論理的に説得力ある形で文章に表現する力のことです。 こうしたリテラシーの力の養成を基礎としながら、同時に、卒業後も見据えて、広汎に活用できる思考力?表現力?コミュニケーション力の養成の支援にも努めています。文学部では、学生にこうした力を身につけさせるという目標のもとで、卒業研究を必修として位置づけ、そのためにカリキュラムにもさまざまな工夫がなされています。
文学部における、課題を見つけ探求する力を育てるためのカリキュラムの特色の一つとして、少人数によって行なわれる演習(ゼミ)の充実が挙げられます。卒業研究に向けて、早い段階から自分で調査?考察した成果を発表(表現)する機会が授業としてきめ細かに設けられています。各学科とも、学年の進行に沿って、基礎?発展?完成の3段階に分けて演習(ゼミ)が開かれており、それを軸にして段階的に学ぶことが可能になっています。教員やゼミ仲間との学問的な触れ合いを通じて、有意義な学生生活を送ることができるでしょう。
文学部では、一人ひとりの学生が自分の課題を探求するという目的にかなった学びの道筋を見つけやすくするために、体系化された学びの専門領域を各学科内の2専修と学部内オープンの1専修の計7専修に編成してカリキュラムを構築しています。 1年次に幅広い教養を身につけ、2年次以降は主として「専修」の枠組みを通して本格的な専門教育へと導き、段階的に学問探究を積み上げ、また、各専修の枠を越えて様々な科目を学びながら、徐々に興味のある専修や専門に絞っていけるようなカリキュラムとなっています。
英語文化学科 | |
---|---|
文学?文化専修 | 言語?コミュニケーション専修 |
|
|
日本語?日本文学科 | |
---|---|
日本語?日本文学専修 | 日本文化専修 |
|
|
文化総合学科 | |
---|---|
現代社会専修 | 歴史?思想専修 |
(異文化コミュニケーション論?文化人類学?国際関係論?法学?心理学)
|
(西洋史?日本史?哲学?倫理学)
|
文学部オープン科目 | |
---|---|
キリスト教学専修 | |
|
各学科の学びを活かしながら英語を実際に使って活躍できる人材の養成を目指す、文学部独自のプログラムです。
藤女子大学では、全人的高等教育を掲げ高い知性と豊かな人間性を育む4年間の学びの基盤となる教養教育をめざしており、専任教員が教養教育に積極的に関わって、本学の特色を活かした全学共通の教養科目カリキュラムを実施しています。